日本は国民皆保険制度ですので、全国どこでも、国民保険証さえ保持していれば自分の行きたい病院に行くことが出来ます。この国民皆保険制度は他の国では中々見られないもので、国民に等しく医療を受ける権利があり、それを保証する素晴らしい制度だと思います。また、この制度のおかげでどの病院に行くかを国から制限されることもなく自由に選んで行くことが出来ます。そして保険証を提示して私達が実際に負担する医療費は、保険適用内であれば3割です。残りの7割は国の医療費からまかなわれています。高齢者や子どもは2割負担です。この医療費が年々増加しているのが問題ともなっています。
今の日本は少子高齢社会であり、医療を必要とする高齢者の数がとても多く、それを支えていかなくてはならない現役世代が少ないというのが問題です。今後もさらにこの傾向は続くとされ、日本は世界で一番最初に超少子高齢社会を迎えることになります。今の団塊世代が退職すると一気に労働力も減り、年金や医療費など社会が負担するお金がとても多くなります。消費税が上がり続けることになっていますが、正直いくら上げても間に合わないのでは、と思わされるほどです。将来的な事を考えれば、高齢者の医療費負担を少し上げたり、労働力を増やすために定年の年齢を引き上げたり、そうした様々な工夫が必要になると思います。そしてこれは延命治療などの問題とも関わってくるので、とても難しい問題です。